またまた登場、兄の文章<白鵬を考える。>

  • 2014.02.16 Sunday
  • 11:36
 前回、田中投手の文章結構読まれたみたいだよと兄に話したら、気を良くしたのかまたまた<白鵬を考える。>と銘打ったレポート用紙2枚を渡された。スポーツシリーズのつもりなのか。
以下兄の文章
<白鵬を考える。> 人格などは度外視して、戦後名横綱と呼ばれる力士は思いつくだけで初代若乃花、輪島、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍・・・・更にその上を行く相撲史のレジェンドと呼ばれるにふさわしい力士は江戸時代の谷風、雷電、戦前の双葉山、戦後の大鵬そして現在の白鵬を挙げてみたい。
ちなみに相撲の歴史をたどって行くと、江戸時代どころではなく、日本書紀が書かれた時代に至るらしい。
白鵬は相撲に必要な能力をほとんどすべて備えていると言っても過言ではないだろう。押して良し、引いて良し、投げて良し、もちろん天才的な戦略を持っていることは言うまでもない。小兵でくせ者の豊の島や豪風など上手をつかんだかいなをちょっと動かすだけで、ものの見事にひっくり返してしまう。150キロ近い重量を何故あんなに自由に操れるのだろう。
昔、柔道界に三船十段という伝説的な柔道家がいて、力を殆ど入れているとは思われない空気投げという技で、身長160cmに満たない身体ながら、6尺男を次々と倒していったという。白鵬の上手投げには何かそれに通ずるものがあるのではないか。正確にクリティカルポイントを押さえるというような。それから、しばしば見せるあの取ったり、相手の腕一本をとるだけでころがしてしまう。そんな横綱などかつて見たことがない。また相撲には、こんな技があるんだよと言わんばかりの小股すくい。心憎いばかりの演出に二の句がつげない。時々思い出したように強烈なぶつかりで相手を土俵の外に飛ばしてしまう電車道も忘れてはいない。今、白鵬を脅かすのは、日馬富士と希勢の里くらいだ。ダークホースとして、名前は忘れてしまったが、琴欧州の後輩のブルガリア人力士もあげられるかもしれない。彼等二人にしても、例えば琴将菊にもろ差しになられ、がぶり寄られたら土俵の外に出されてしまうだろう。しかし白鵬の場合は違う。たとえ琴将菊に万全の体勢になられても、勝負はまだ6分4分で白鵬の方にあるだろう。彼にはそこから、有力な2〜3の選択肢があるはずだ。相手に付け入るすきを与えない電光石火の巻き返し、ちょっと体をずらしてのすくい投げ等、ここが他の力士と違うところだ。史上最も金星をあげにくい横綱は、白鵬ではないかと思う。
さて、ここで白鵬の勝負を確率的に分析してみたいと思う。
横綱になってからの成績は、調べていないが、毎場所を見る限り多くの相撲ファンは、白鵬の優勝に関してこんなイメージを持っていないだろうか。全勝優勝="文句なくえらい”14勝1敗の優勝=”さすが”13勝2敗の優勝=”何だかもの足りない”12勝3敗の優勝”不名誉な優勝”という風に。
普通の横綱だったら12勝3敗でも”よくやった”だが白鵬の優勝が賞賛されるには、もうワンステップ、ツーステップ高い成績が求められる。毎場所テレビで観戦しているだけだが、横綱になってからの彼の勝率は9割くらいと思っている。つまり10回の取り組みで9勝1敗ということ。一場所は15取り組み、はたして何勝何敗だろうか。勝ち数=15×0.9で求められる。答えは13.5勝、実際調べてみなければわからないが、13勝と14勝の間であることは、ほぼ間違いないだろう。もちろん毎場所13勝か14勝しているわけではない。過去一場所だけだが白鵬にしては珍しく投げやりになって、10勝5敗という成績を残したことは記憶に新しい。しかしそのマイナスは全勝の場所で補っている。13.5という数字はあくまで平均だ。さて9割という数字をもとにして、これから彼が全勝優勝する確率を考えてみよう。15連勝するとということだから、数字で表せば(9/10)15乗だ。分母10の15乗は1の次に0が15並ぶ=1000兆、国の借金とおなじだ。一方、分子9の15乗は、9の2乗=81を約80とすると約200兆。したがって200兆/1000兆=1/5 全勝優勝する回数は、5場所に1回ということ。1年は6場所だから1年で1回強だ。もちろん現実は、1年全く全勝優勝できないこともあれば、1年に2回全勝優勝できることもある。平均一年一回という意味だ。双葉山を抜く70連勝は(9/10)70乗と表される。ヒマな人は計算してみて下さい。ちなみに指数は、とてつもなく大きな数を表現するのに便利で1の次にゼロを70並べて書くかわりに10の70乗とすればよい。今、地球上のすべての砂粒の数をPとすると、P<10の70乗が成り立つことは言うまでもない。更に間違っているかもしれないが、地球のすべての原子の総数をQとすれば、Q<10の70乗とさえ言いたいくらいだ。
この10年間ウィンブルドンを始めとする4大大会を総なめにしてきたロジャー・フェデラー。フェデラーの前にフェデラーなし、フェデラーの後にフェデラーなしというほど白鵬に似て史上最高のテニスプレーヤーと賞賛する人も多い。その彼もこの2〜3年ナダルやジョコビッチにどうしても勝てなくなってしまった。どんなに強いアスリートでも、凋落の時は必ず来る。そんな白鵬は見たくない。まだ30才前の白鵬あと4年たっても33才、40回優勝も夢ではないだろう。でもぼくは、大鵬の記録を抜いたらスパッと相撲を止め、2年間くらいアーチェリーに打ち込んでモンゴルあるいは日本の代表として、オリンピックに出場して欲しい。大鵬の現役時代から半世紀、白鵬が50年に一人の大横綱であることは、多くの相撲フアンが知っているのだから。
これで全文です。
ちなみに兄は、このブログで以前何篇か紹介した<亡き母の文章>の亡き母の長男です。私は次男。
一言いっておきたいのだが、いくらなんでもQ>10の70乗だろ。

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