卵焼き職人
- 2012.06.21 Thursday
- 15:00
2,3日前にテレビを観ていたら卵焼き職人の人が出ていた。どこかの街でひたすら卵焼きを作り、そのおいしさと人柄で、その地域でとても評判になっているらしい。職人であるおじさんは何十年も卵焼きを焼き続け以前は夫婦でお店をやっていたらしい。何年か前に奥さんと死に別れた後も、気持ちを立ち直らせて頑張ってひとりで黙々と続けていると言う。私は卵焼きがとても好きなのだが、なるほどおじさんの作っている作業とできあがった卵焼きを映像で見るとたいへんおいしそうである。人は誰でもおいしいものを食べているときは掛け値なしに幸せである。おじさんは幸せを作り続け、幸せを売り続けている。単純にいい仕事だなと感じた。2、3百円を握って買いに来た子供に卵焼きを渡していた映像が心に残った。もっと以前にテレビで見たおいしいごはんを炊き続ける食堂のおじさんも、なんとなく頭をよぎった。私もシルクスクリーン印刷を仕事とし、多少なりとも職人要素が含まれているだろうと勝手に自覚しているのだが、日々技術を磨いて、いい仕事をして少しでも世の中の役に立ちたいものである。最後に卵焼きおじさんは身体の動く限り卵を焼き続けたいとも言っていた。私もかくありたいものである。