アラン・レネ監督 「夜と霧」をDVDで観ました。第二次大戦、ユダヤ人強制収容所の話です。
E.フランクル「夜と霧」の本と同じ感情にとらわれました。
ブルドーザで死体の山を穴に落とす。収容所内の映像など次々とショッキングな映像が映し出され、時折のナレーションにも心をわしづかみにされる。
この映像には人間の残酷さ、愚かさのあらゆるエッセンスが凝縮されていると感じた。
ある特別な状況に置かれると、人間はどこまでも残酷な生き物に変身する。自分だけは違うとは
誰も言えない。いま話題のいじめ問題にも通じるところがある。
今でも何処かで戦争は進行形で起きていて、大勢の犠牲者が命を落としている。
この世の中に正義の戦争はありません。すべての戦争こそが悪である。
シモーヌ・ヴェイユの言葉を改めて噛み締める。