小学生の3年生か4年生の頃、クラスにとてもかわいくて、頭の良い女の子がいました。私も当然の如く憧れて好きになってしまいました。フォークダンスのときなどパートナーの順番が廻ってくると、胸がドキドキ手に汗握る状態。私は子供の頃、超がつくほどの恥ずかしがり屋さん(さんをつけるとなんとなくかわいらしい)だったので、悟られないようにしていました。うぶなあの頃がなつかしい。(還暦を過ぎた今でも恥ずかしがり屋さんは治りません。三つ子の魂です)その後小学校、中学校と同じクラスになることも無く、会話する機会もまったくありませんでした。彼女は優秀な子だったのでよく生徒会の役員などをやっていて朝礼などのとき先生方と同じく前で一般の生徒達と向かい合わせで並んでいたような記憶があります。遠くで見ている状態でした。高校は彼女は地元で優秀で名門の女子高に進学し、私は普通の男子校に進学しました。そして運良く大学に進学でき、教育学部の美術だったので一通り絵画、彫塑などを勉強しました。当時ヌードモデルなども呼んでデッサンなどもやりました。始めて女性のヌードを見てかんじないわけはありません。谷岡ヤスジの鼻血ブーですね。そしてある日のこと同級生の仲間が大学内の一般の学生から絵のモデル(もちろんヌードではありません)としてスカウトしてきたのが、小学生の頃憧れて好きだった彼女だったのでした。何たる偶然。自分の目を疑いました。でも恥ずかしがり屋さんなので話しかけることが出来ません。油絵の授業にモデルとして一ヶ月以上通ってきたのではないでしょうか。そしてその後どうなったのでしょう。この出会いがきっかけで今では私の奥さんとして家庭を持ち幸せに暮らしています。と言うハッピーエンドなら良かったのですが、現実はそうは行きません。モデルの期間一言も会話することも無く彼女が私を覚えているかも解らない状態でした。実は彼女との話はこれまででこれ以上の発展はありませんでした。彼女を描いた油絵が一枚残っただけでした。ここまで読んでくれた方、期待はずれですみません。
小学校の出会いから一言の会話の記憶も無いまま淡い恋心に終止符が打たれました。
これほど引っ込み思案な人間を自分以外みたこともありません。
若者に一言アドバイスをするとしたら「当たって砕けろ!」と言いたい。